刑事事件における警察の呼び出しについて、この記事では解説しています。呼び出しの理由は様々ですが、今後逮捕される可能性も十分ありますので、早期に弁護士にご相談ください。
Q どのような理由で、警察からの呼び出しがされますか?
警察からの呼び出しの理由は、様々になります。大きく、①被疑者等として呼び出しを受ける場合、②参考人として呼び出しを受ける場合があります。
Q 被疑者等として呼び出しをする理由は?
また、ストーカー事案の場合、ストーカー行為防止の措置として呼び出しが行われることがあります。警察から厳重注意をされ、誓約書へのサイン等が求められます。
逮捕の証拠を得るために、呼び出しをする場合があります。逮捕のためには、ある程度の証拠が必要になるからです。たとえば、自白証拠を得ることができれば、逮捕は円滑になります。
ただし、逆に、逮捕しない代わりに呼び出しをする場合もあります。逮捕の要件が満たされても、逮捕は被疑者の負担になります。そのため、逮捕を避けて、事情聴取をしていく必要があるからです。
さらに、当事者同士での解決ができそうか確認するために、呼び出しをする場合もあります。軽微な事案の場合、当事者同士で解決できれば、必ずしも警察が介入する必要性はないからです。
警察が呼び出しをする理由(例) | 備考 |
---|---|
刑事処分のための証拠収集 | 自白、物証を得るための情報収集 |
ストーカー行為の防止措置 | 誓約書等を求められる |
逮捕のための証拠収集 | ただし、逮捕を回避するため、呼び出しを行なうこともある |
当事者同士の解決の確認 | 被害弁償、示談の成立等の確認 |
Q 警察の呼び出しを受けたら?
このような準備をしておけば、不正確な供述調書が作成されることを防ぐことにつながります。あいまいな事項は、警察の圧迫・誘導等によって不利に供述調書が書かれることがあるからです。
また、確かに、警察が客観的な観点から、言い分を聞いてくれることもあります。しかし、警察は裁判所ではなく、一方当事者です。そのため、裁判所のように公平・中立に聴取する訳ではありません。この点も踏まえ、毅然と対応する必要があります。
また、逮捕の可能性も考えられる場合、逮捕された場合のことも備えておく必要があります。飼っているペットのお世話、仕事への差し障りなど、今対処できることを行なっておいた方がよいでしょう。
また、示談成立に向けて動く必要がある場合もあります。ご本人様が示談交渉する場合、証拠隠滅等と疑われることもあります。また、相手と冷静な話合いができないこともあります。
刑事事件との対処とあわせて、示談交渉を弁護士に相談・依頼されることをお勧めします。警察からの呼び出しがあった場合、弁護士に相談・依頼することで、今後の対応を冷静に検討することができます。また、逮捕等された場合に迅速に弁護士が対応できます。